深津さん講義

昨日と今日と、大学院の講義で、深津さんの集中講義。
深津さんのお話を聞くのは去年の進化学会仙台大会以降2回目くらい、やっぱり講義もすごかった。
昨日は、共生系のイントロ、アブラムシの共生細菌ブフネラと二次共生細菌Regiellaの話、
面白かったのは、ブフネラをもたないハクウンボクハナフシアブラムシの酵母様共生真菌の話。
後半は、ホソカワさんのマルカメの研究について。ホソカワさんは(研究室の大先輩でもあり)種生物でも非常に面白い話を
聞かせていただいたので、復習になりました。
仕事っぷりを「常人のペースから言って、こんだけデータが出てきたのは・・・・ホソカワ偉い」と非常に褒めていらっしゃいました。
やっぱり、ボスにすごいと言わせる研究をするのってなかなかできないことですよね、尊敬です。


今日は兵隊アブラムシの話でした。
社会性の虫として面白いのは、単為生殖で同じゲノムから産まれたのに、働きや形態が違うこと。
体液を出してコネコネしながら伸ばして、ゴールの穴を修復する様子を動画で見せていただいたのですが、
体液だしたら、体がみるみるうちにしぼんで小さくなって面白かった。


エゴノネコアシアブラムシのゴールの話は、植物との相互作用によってできる多様な形態の話。
まだ謎だらけで不思議。
野外の失敗ゴールから咲く「遅れ花」の現象からヒントを得て研究をすすめているそうです。


最後に、学振の話(3月に応動昆学会?で講演した内容らしい)。もしかしたら、この話が一番印象に残った人が多かったかも。
この話、この前面接受けてきただけに、身にしみました。
今日この話を聞けた4年生は超ラッキーですよ。私は去年まで認識が甘かったです。
わかっていても、体系立てて、こういう話を聞く機会ってあんまりないし、
何よりプロジェクトリーダーでバリバリ実践している深津さんの話は説得力がありました。
普段から気をつけよう。
論理性
わかりやすさ
表現力